富山の都会から富山の田舎へカエルを連れていった話

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夕方帰宅して、玄関に入ろうとすると、すぐ背後から「ゲコゲコゲコ」と声が。
大人だけなら無視するところ、子供たちが喜んでカエルさがしを開始。
雨が降った時にだけ、いつもできる砂利道の水たまりの中で、それは鳴いていた。

近づくと声がとまる。
子供たちと「し~だよ」「そーっとそーっと」といって近づくと、
カエルは近くで鳴いてくれるようになった。
「はじめてみた~~!」と長女は目を丸くする。
長男も、「いたよ~!」と指をさす。

「ゲコゲコゲコゲコ」
お腹を大きく膨らませて鳴いている。
アマガエルにしては、体つきもでかくて立派だ。

でも富山のこんな街中の水たまりで、いくら呼んだって、女の子は来ないよ。
むしろ、どうしてこんな田んぼの無くなってしまったところにカエルがいるんだろう。

実家の母も加わり話を聞いたところ、このカエルは、1年半ほど前に、母が路上で発見し、干からびたらかわいそうだからと、日陰のある、実家の裏に逃がして以来、住み着いており、時々出現するらしい。

アマガエルの寿命が何年か知らないけれど、けなげに1年半以上もメスを呼び続けて、出会いもなく一生を終えるのはかわいそうだな…と思う。

ここいらには田んぼが無いけど、熊野のあたりなら、田んぼがいっぱいあったなぁ。
ここから3~4km走れば…

母が、ミニトマトのケースを持ってきて、カエルを捕獲。


トマトケースの中でぴょんぴょんするカエル。
「ちょっと不安だろうけど我慢してね。
今仲間の所に連れて行くからね。」

子供たちとそんな話をしながら、母の運転する車で熊野へ。

(途中、2歳の長男は入眠^^;)

みやの穂の農家さんの家をちょっと過ぎ、
両脇が田んぼになってる農道で、トマトケースのふたを開けた。

カエルはぴょんぴょんと元気にはねて、一度娘のサンダルの上に
飛び乗ってから、田んぼと農道の間の草むらに消えて行った。

いい奥さんを見つけるんだよ。

ゲコゲコゲコゲコ・・・・
あたり一面にカエルたちの鳴き声が鳴り響いていた。

帰りの車で娘は
「かえるさん、(足に乗った時)気持ちよかった。
ぷにぷにだった」
と語っていた。
かえる=気持ち悪い という概念が、何者かによって植えつけられる前の素直な感想だ。
よろしいよろしい。

あのカエルが、うちの近所にいて本当に不幸だったか、
田んぼに来て幸せだと感じているのか、
本当に確かめるすべはないけれど、
久しぶりに良いことをしたときの、じんわりと温かい気持ちがわいてきた。
そして、子供に戻ったみたいな、ちょっと楽しい出来事に感謝した。

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書いた人
めぐ茶めぐ茶
Web制作とシステムの会社をやってるワーママ社長です。
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