【読書メモ】自らをマネジメントするドラッカー流「フィードバック手帳」(井坂康志さん著)[前半]

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ドラッカー読書会に参加していたところ、「自らの強みが分からない」と、迷える子羊の私に、ファシリテーターの先生が紹介して下さったのが本著。「目標」と「成果」を照合しながら、自分の強みを見つけ、人生を構築していくためのツールなのだけど、始めてみて、すでに何かが変わり始めている。

職業柄、パソコン漬けの私なのだけど、「フィードバック手帳」の方法では、敢えて紙とペンを使い、手書きで行うことで、心を落ち着けて、頭を整理し、自分に向き合う時間をとる。
すると、見えてくる見えてくる。

いかに、昨日や今日の業務に忙しく、明日をよりよく変えるためのアクションをとれていなかったか… 反省もしつつ、今年は何か変わる気がしている。
そんなきっかけをあたえてくれつつある「フィードバック手帳」について、備忘録も兼ねて、ブログにメモっておくことにした。

自らをマネジメントするドラッカー流「フィードバック」手帳
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ドラッカー流 フィードバック手帳とは?

手帳と言っても、何も「フィードバック手帳」という名前の手帳が販売されているわけではなく、これは普通のノートが1冊あれば始められる手帳術。
先にもちらっと述べたが、自らをマネジメントし、フィードバックを行うことによって、自身の強みを見つけ、実践していくための手法である。

自分の強みを把握している人は少ない

「強みを見つけて伸ばそう!」「強みを活かして働こう」 とはよくいうものの、
「なかなか自分の強みを見つけられない。」「これが強みと言っていいのかわからない」
という方も少なくないだろう。

ドラッカーはその著書『プロフェッショナルの条件』の中で

「強みを知る方法は一つしかない。フィードバック分析である」
「私自身、フィードバック分析を五〇年続けている。そのたびに驚かされている。これを行うならば誰もが同じように驚かされる」

「何かをすることを決めたならば、何を期待するかを直ちに書きとめておく。九か月後、一年後に、その期待と実際の結果を照合する。(中略)こうして二、三年のうちに、自らの強みが明らかになる。(中略)まったく強みのないこと、できないことも明らかになる」

と述べている。

観察の天才ドラッカーが、強みは一朝一夕で見つかるものではなく、中長期的で且つ意識的なフィードバックによってのみ発見されるものだと述べ、自らも「フィードバック」を実践していたという事実は注目に値する。
そのドラッカーが行っていた「フィードバック」を実践しやすい方法に落とし込んだのが、「フィードバック手帳」なのだ。

強みにフォーカスするってどういうこと?

多くの人は自分の強みを知らない。
私もその1人で、自身がどこを強みとして打ち出し、活かしていくかという所にはずっと思い悩んでいた。(いまも途上。)

そもそも強みって何なのか。どうして強みにフォーカスする必要があるのだろうか。

1.強みの見極め

強みが何かという問いであるが、本著によると

意欲や熱意があったとしても、成果が挙がらないことは「強み」ではありません。意欲や熱意があるほどに、成果が上がらないものに固執していると、人間は自分を成長させることができなくなります。
一方で、さほど意欲や熱意がないのになぜか成果が挙がることは「強み」である可能性があります。

苦労を伴わずに成果が挙がると、誰にでもできる当たり前のことだと思いがちですが、「強み」だからこそ、うまく行った可能性が高いと考えるべきです。(中略)意欲と熱意を持って取り組めば、更に大きな成果が挙がることが期待できます。

と説明されている。

うーむ、どうやら自分にとって
「あんまり苦労して頑張らなくても、できちゃうこと」
「そして本気でやればすごいことになっちゃうこと」
みたいな物のことのよう。

例えば、
数学は勉強してもしても、なかなか身につかない。
でも、英語は勝手に興味をひかれて、自然と勉強してしまうし、苦にならずに上達できて、旅行先で会話できるくらいになっていた!
と言うことがあれば、その人にとっては「英語」が強みの可能性が高いということになる。
この人は、やってもやっても成果が出ない数学を無理矢理続けるより、強みである英語に意欲と熱意を持って取り組めば、もっと大きな成果に繋がるかもしれない。

2.強みでないものの破棄

時間は有限です。何かを始めるには、何かをやめなければなりません。

「フィードバック」で強みの見極めを行い、目標と成果を照合し、
成果が挙がらなかった者は「強みでないもの」とする。
成果が挙がらないもの、心理的抵抗感のあるものは遠慮なく破棄をする。

有限な時間の中で、強みでないものに長い時間をかけて成果が上がらないのでは、あまりにもったいない。
強み上がりやすいところに時間と労力を注ぐことが、大きな成果につながり、その選択の積み重ねで、有限な人生において挙げられる成果は飛躍的に変わるだろう。
だから、強みを見つけると同時に、強みでないものを見つけて、破棄していくことも重要になってくる。

破棄するか見極める目安は「1年」

そういうと、「取り組んでもいないのに、強みでない と決めつけてしまっていいのだろうか」
という疑問がわくのだが、本著によると見極めの目安は1年だという。
1年もやってみて成果が挙がらなかったことは、さすがに諦め、2度と試さないようにすることがおススメされている。

また、破棄するにあたっては、

「いまゼロからはじめるかと自らに問うたとき、その答えがNOであれば破棄の対象とする」

という、スッキリとした基準や、

「思いの外、時間を費やしてしまうことであれば、他の人に任せたりして、それにかける労力を減らす工夫をする」

という回避策も提示されている。
なるほど、これが会社だと破棄するからと言って、その業務がなくなるわけではないが、他の得意な人に担ってもらうことで、全体としてうまく行くところをめざすことはできる。

3.強みの原石の発見

強みを見つけるにあたっては、「予期せぬ成功」を見逃さない事が大切で

「期待していなかったのに挙がった成果」
「理由は分からないけれど、なぜか上手くいってしまったこと」

に重要な鍵がある。

特に、人に着目すると強みの原石が見つかる。
人が自分に依頼をしてくることについては、何か依頼主なりの根拠があるもので、人から頼まれたら、「え、無理だよ!」と思っても、まずは断らずにやってみるのが望ましいようだ。

実際にやってみると

口べただと思っていたのに講演を引き受けてみたら、上手に出来た!
人付き合いが苦手だと思っていたけれど、プロジェクトを仕切ると誰よりも信頼されて上手くいった!

など、思いもしない成果が得られ、もしかしたら、それが強みの原石かもしれないのだ。

これは私自身も思うところがある。人前に出るのがあまり好きではないのだけど、セミナーの講師を依頼されて引き受けて以来、なんだかんだ6回ほど(連続セミナー4回含む)させて貰った。

当初は気が重くて断ろうかと思ったものの、しっかり準備をして取り組んだところ、思いの他、受講生さんの反響が良く、次の仕事のオファーにつながるなど、成果が挙がった。
初回セミナーから素晴らしい出来のセミナーができたわけではないが、反省点は次回に活かすなどして、改善を加えることで、自信も出てきて、上がりにくくなり、向上していることも感じる。やる前から、断ってしまわなくてよかった・・・。

試すことなく、自分で「強みではない」だと決めてしまわないこと。ちゃんと実践してから結果と照合をすることで、強みか否かを判断することが大切なのだ。

フィードバック手帳の基本アクション

まさに上記で述べた「強みを見極め、強みでないものを破棄し、予期せぬ強みの原石を発見」
すること目的にした「フィードバック手帳」ですが以下が基本のアクションです。

基本アクション

  1. 今の「自分との対話」をする。
  2. それをふまえて「目標設定」をする。
  3. それをもとに「行動」する。
  4. そのうえで「目標と成果の照合」をする。

これをひたすら繰り返す。

これにより自分の「強み」を見極め、その「強み」を元に自分を築き上げていく。

「フィードバック手帳」で重要なのは、「目標を」達成できたかどうか はそこまで重要ではなく、「目的と成果の照合」から、強みを見極め、磨いていくことこそが重要。
ここが他の「目標達成型」の手帳術と大きく異なり、また、ビジネスのPDCAサイクルなどとは、似て非なるものなのだ。

具体的手順は…

フィードバック手帳では、日々、好きなノートに、こんな感じの目標設定やフィードバックを、書くわけですが…(あくまで、ある日のめぐ茶の例)

具体的な手順に触れたいところで、長くなってしまったので、続きはまた次の記事で。

明日から本格的に2019年の業務が始動。
昨年までは、子どもの世話と家事以外のプライベートの時間は、すべて仕事にそそぐ日々が続いてて、それはそれで速度感があったし充実していたのだけど(子どもが小さいうちは仕方ないという割り切りもあったし、)、今年はもう少し、余白をもって、意図的に何かを学んだり構築したりということをしていきたいと思っている。そのためにも、続けていこうフィードバック。

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書いた人
めぐ茶めぐ茶
Web制作とシステムの会社をやってるワーママ社長です。
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